ティピカはアラビカ種に属する品種です。アラビカ種には、さまざまな種類がありますが、ティピカは最も古く、歴史の長い品種となります。名前の語源は「典型的な」「標準的な」という意味のスペイン語です。
メキシコ、オアハカ州の南部に古くからティピカ種を守り続けている希少な産地があります。
太平洋からの海風が山脈を駆け上がり、白い雲が生まれるあたりにプルマ・イダルゴの小さい町があります。
『プルマ』とはスペイン語で『羽』の意味で、その白い雲が常に鳥の羽のように浮かんでいることから名付けられた名前だそうです。その白い雲は南国の強い日差しを遮りコーヒー栽培に最適の気候を作り出しており、昔ながらの手法で小農家により丹精込めて生産されるティピカ種中心の豆は一目で違いが分かる均質な外観と、柔らかな酸味と甘味のカップが特徴的です。
「ティピカ種」はエチオピアから世界に広く伝播した古い伝統品種です。
しかし、今では世界中で新品種への植え替えが進み、絶滅が危惧されています。
メキシコ南部のオアハカ州は18世紀にコーヒーの木(ティピカ)が持ち込まれた伝統的な地域であり、中でもコーヒーの町プルマ・イダルゴは太平洋の風が吹く海に近い生産地で、ティピカ種が未だに生き残る貴重な産地であります。
生産地:メキシコ南部オアハカ州 プルマ・イダルゴ
栽培品種:アラビカ、ティピカ
標高:900~1,600m
精製処理:Washed
●風味をお楽しみ頂くために、賞味期限に関わらずお早めにお召し上がり下さい。